タイトル
MLB The Show 21
発売日販売元開発元
2021/04/20Sony Interactive Entertainment/MLB Advanced MediaSan Diego Studio
Xbox OneXbox Series X|S*1
*2
 
 

はじめに

一度本作を見限ってからこのページを見た方は、ゲームに関してよく理解されていると思うので旧来の遊び方でも楽しめる難易度設定:に関する項目に飛んでください。

さて大雑把なゲーム内容に関しては大手メディアにおまかせするとして、特にマイナーからメジャーへのし上がるとあるメジャーリーガーの人生をロールプレイするRTTS(Road to the Show)が楽しい
本作はPSであろうと箱であろうと英語版なので、そこでまず抵抗を持たれている人もいるかも知れませんが、国内についてはソニーがRTTSモードに限って膨大な対訳資料*3を作ってくれて喋り以外は日本語できちんと理解することが出来ます。
箱尻にも対応する貴重な野球ゲームであり、なんとあのソニーが持ってきたゲーパスタイトルです。せっかくだから日本人や旧来野球ゲーマーにも上手く楽しめないかと、そして後述しますが筆者と同じく一度折れた人たちにも遊んで欲しいと思い色々調べた上で書きました。
多少でも本作を遊ぶ一助になれば幸いです。

駆け引きを楽しむ野球ゲーム

ファミスタ64、超空間プロ野球キング、PSまでのパワプロ、DCのやきゅつく(つくあそ)あたりをかろうじて遊んだ記憶として残す野球少年だった筆者からすると、本作は野球ゲームであって野球ゲームでない、本当の野球ってこういうものなのかなと考えさせられるものだった。*4
大げさな言い方かもしれないけども、本作シリーズを遊んだことのなかった自分からすると、野球への関与の仕方が前述の旧来ゲームとは一線を画している。
まずは打者プレイについて。一振りするまでの流れを文章でまとめるとすると、相手の球種を把握し、投げる場所と球種を予測して入力*5、実際に投球されて結果と予測を照らし合わせ、合っている時に振る、合っていない時は見送るかストライク状況によってはそのままヒットかファールを狙いに行く。まさに野球の駆け引き。~ここに各選手のステータスが関与してくるので、毎打席考えながら打席に立つ必要がある。しかしながら慣れてないとハゲるほど難しいし、のめり込む程遊ぶつもりも無いのにこの操作に慣れるまでは多分断念しちゃいそう。そもそも筆者は一度折れました。
ついで言うと相手投手はそれなりに賢いです。なんとなくで球を散らしたり、雰囲気でストライクゾーンに放ってくることはありません。積極的に振る打者プレイヤーにはあえてかわす球を投げて引っ掛けさせたりしてきます。この仕組みに気づいた事が最初にこのゲームに折れた原因でした。要するに旧来の野球ゲームのように反射と操作の正確さだけでは通用しないのです。
次に投手プレイについて。こちらは1週間以上遊んだ今もよくわかっていません。ゲームとしてどういう駆け引きが通用するのか、それこそ先程の打者プレイではないけれど打者のクセが有るのか無いのか、分からない以上は能力が全てなのかもしれないという気持ちでいます。基本的に投球ごとにキャッチャーが「ココ投げて」とリアル同様指示はしてくれるので*6、それに従順でいれば気持ちだけは責任を背負わずにいられそうです。

旧来の遊び方でも楽しめる難易度設定

これを1番伝えたくてページを作った。旧来というのはすなわち古いパワプロ的な感覚。
前項でプレイに関しては概ね説明したのでここでは本作のゲーム性に折れた人の為に、率直に難易度を下げたり、パワプロっぽい遊び方を実現させるための設定を分かる範囲で網羅していく。
ただし筆者はRTTS(Road to the Show)モードでほぼ遊んでいるので、そこに焦点を当てた設定になることだけご承知おきいただきたい。

SETTINGS

SETTINGSの入り方はゲーム起動時の最初の画面にもあるし、RTTSのクラブハウス画面からSETTINGSを選べばいいです。*7
SETTINGSに入ったらGAMEPLAYを選択します。(その前にSETTING PRESETがいずれかに設定されているはずですが、CASUAL以外でも概ね変わらないと思います。たぶんCASUALの方が簡単だろうというイメージから筆者はCASUALにしています) ここからが具体的な設定です。

BATTING & BASERUNNING(打撃・走塁)

一番上にHitting Difficultyとあります。本項で直接難易度に関わる設定はこれだけです。
難易度はBeginnerが最低Dynamicは動的と訳されるところから、プレイヤーの成績に応じて変動するおもしろ難易度システムであり厳密に一つの難易度を示すものではありません。そして実際にBeginnerの次の難易度となるのがRookieです。それ以降は分かると思うので省略しますが、ちなみにBeginnerに関してもDynamicと同じ仕組みがあり、これを選んでも成績に応じてRookieまでは動的に変更*8されるようです。
次に直接難易度に関わる部分ではないですが、打ちやすさを大きく変える設定がHitting ViewHitting Interfaceです。*9
これらの設定を変更する際は、なんらかの試合やゲームトップ画面からPRACTICEに入って実際の打撃中に設定するとどう変更されたか分かりやすくて良いと思います。 まず最初のHitting Viewは、プレイヤーが打撃する際の視点を設定します。選択肢は色々ありますが、基本的に投手が近く見える設定、中でも「Strike Zone」が個人的には最も目で球を追いやすいです。でも打者の姿が見えなくなって、ここだけはパワプロよりガチでゲームやってる感が生まれる欠点も。
2つめのHitting Interfaceは、パワプロ感覚で遊びたい人はZone一択です。他に左スティックを打ちたい向きに倒して打つDirectionalや、右スティックを用いてテイクバックさせる等打者の身体全体に指示を与えるようにして狙った打撃につなげるPure Analogというのがありますが、後者2つの方が打者の得意コース・打ちたい向き・投球コース等を把握して見極められないと思ったように打てないと思いました。頭を使うより直感で遊びたい人はやはりZoneが良いです。
Plate Coverage Indicator(PCI)についてはBingると熱く語ってくれている方がいるので、それを参考にしていただければと思います。自分はまだその段階には無かったのでここでは省略します。
次にBATTING & BASERANNINGのページを開いた状態でRT/LTを押してADVANCEDに移ってください。
ここも直接難易度に関わるものないですが、Guess Pitchだけ説明します。Guess Pitchは上の項目でゲームの説明をした時にも含みましたが、投げる場所と球種を予測して入力の操作に関わる部分です。打者プレイ時に投球前にRTを押しっぱなしにした状態でアナログスティックでどこに投げるか選ぶのがGuess Pitchという操作です。要するに山を張る行為で打撃の結果に影響するのですが、これは絶対に必要な操作ではないのでめんどくさい人は飛ばしてもいいです。というのも山を張る以上外れた時のリスク*10があるので、パワプロっぽくやりたい人は設定をOffにして存在を忘れましょう。
ちなみに推測が当たると、音で知らせてくれると同時に投げる範囲が強調され、打撃出来ると良い結果になりやすいです。ただ音での通知がスイングの直前過ぎてかえって音に気を取られ、せっかく当てた予測に反して打撃が上手く出来なかったりするので自分はOffにしました。ちなみにNo Feedbackが最も山を張ったリターンが大きいらしいですが投げる範囲の強調はしなくなります。
またADVANCEDにはBaserunning DecisionsSiding Decisionsという設定があり、走塁の自動化やスライディングの自動化が出来ますが個人プレーになるRTTSでは自動になりません。

PITCHING(投球)

まず見出しにPITCHINGとあり、その下にPitching Difficultyとあります。まさに投手プレイ時の難易度なので、完全に野手でRTTSで始めた人は無視していいでしょう。
選択肢である難易度は、打撃のHitting Difficultyと同じなので省略。
次にプレイフィールに関わるPitching Interfaceの項目。Classicがあまり考えること無くパワプロ的に出来るのでおすすめです。METERは球威と投球コントロールをゲージを決定します、感覚的にはゴルフゲームの操作が分かりやすい例かもしれません。しかし、METERでは球威を高めるとスタミナとコントロールを犠牲にするので、常にMAXを狙う事が無いのがポイントかも。野球やってる感はMETERが1番あるかもしれない。
他にPULSEという選択肢はMETERから投球コントロールに焦点を絞った操作です。球威はコントロールできません。
PITCHINGの他の項目は情報の表示有無や表示方法の変更とかなのでお好みで。

FIELDING(守備)

次に野手投手関係なく全員が関与するFIELDINGですが、RTTSをプレイする場合の守備はRTTSに特化した方法になるので設定の多くはRTTSには影響しません。
そんな中で特別RTTSと表記されている設定項目RTTS Throwing Interface。これはShowTimeという選択肢以外は、RTTS以外でも体験できる守備方法です。ShowTimeはプレーヤーが守備機会を得た際に使用される操作方法で、アナログスティックで細かく送球をコントロールします。これは実際にやってみないと分からないと思いますが、RTTSに限定してプレイがかっこよく見ることの出来る操作方法と言えるかもしれません。特殊操作めんどくせー!という方は選択肢Buttonsがシンプルでおすすめです。
RTTSを省いたそもそものThrowing Interfaceも同様ですが、RTTS以外に適用される設定なので当然選択肢からShowTimeはありません。こちらもButtonsがおすすめです。

GENERAL

これは自身のプレイに直接関わらない設定群ですが、RT/LTを押してADVANCEDに移った中にあるUmpire AccuracyUmpire Close Playsだけ説明しておきます。
Umpire Accuracyは、球審の正確性を設定します。今はともかく旧来のパワプロはストライクゾーンは絶対でしたが本作はデフォルトでPersonalizedという選択肢、つまり球審によってはストライクゾーンに入っててもボール判定になったりストライクゾーンから外れててもストライク判定になる場合があります。これが意外とストレスになったりもするかもしれないので、球審に完璧を求める人はPerfectを選んでください。
次にUmpire Close Playsは、クロスプレイに関わる審判の判定に関する設定でこちらも審判によってややこしいクロスプレイがセーフ・アウトの判定が揺らぎます。これを失くす場合はOffにしましょう。

SLIDERS

SETTINGSとは隔離された設定群がSLIDERSです。どちらかといえばこれが難易度設定の肝であり、ゲームをぶっ壊せるくらいの設定が可能になります。この存在を知らずに一度心が折れた避難所民も多いのでは。EAから発売されるFIFAシリーズにもよく似たスライド設定があるので、ピンと来る方もいるかもしれません。
いずれか一つをイジっても難易度増減にてきめんの効果を発揮し、先程紹介したDifficulty系の設定よりも遥かにDifficulty(難易度)に影響するといえます。これでゲームの寿命を短くする可能性はあるので注意はしていただきたいですが、まず入り口で楽しめないとという短気な筆者にとっては救いになったのは確かです。壊れることばかりにフォーカスしてしまいましたが、各項目は細く設定することも出来るので単純に力量や希望に合わせた設定がちゃんと出来ます。上手く活用して楽しめるようなゲームにカスタムしてください。
ここでは特に難易度に対して効果を感じたいくつかの項目を紹介しますが、それ以外もゲームへの影響はかなり大きいので調べてみてください。なお各項目の説明は過去作の設定紹介ページを見つけたので省きます。ページ内には今ある設定と無い設定があると思いますが概ね一緒です。
SLIDERSへのアクセスの方法はゲームトップ画面のSETTINGSからSLIDERSを選ぶことで出来ますが、RTTSのクラブハウス画面のSETTINGSからも入れます。ちなみに「ゲームトップのSETTINGSから入るSLIDERS」と「RTTSのSETTINGSから入るSLIDERS」は保持している設定内容が別々になっているようで、恐らくRTTSに反映させるならRTTS内で設定する必要がありそうなのでご注意を。

打者関係

Human Contact、Human Power、Human Timing、Human Solid Hits、この辺が効果てきめんです。
Human Foul Frequencyも打撃関係ですが説明を見る限りだと、相手投手の球数稼ぎに使える一方でギリギリフェアになる当たりもファールにする可能性があるようなので難易度を考えたらそこまで効果無さそうです。

投手関係

Human Starter Stamina、Human Reliever Stamina、Human Pitcher Control、Human Pitcher Consistency、この当たりがおすすめです。
しかし、こと投手プレイに関してはSETTINGSのPitching Difficultyで十分通用するようにはなるので、よほどの理由がなければ必要ありません。投球操作方法をClassicにしてる自分はこのスライダーを極端にイジってもそこまで完全無欠になった気はしませんでした。

その他

あと頭にCPUがつく設定がありますが、対戦相手・RTTSでは恐らく味方のCPUにも適用される設定になります。
これも前項同様の名前になっているので説明を省きます。

難易度に関する紹介は以上です。

最後に

もうちょいシンプルになるよう設定項目ごとに箇条書きが出来ればよかったのですが、一旦これで公開して気が向いたら書き直します。
ゲーパスに本作がラインナップされるのも限られた期間だとは思うので、ぜひ今のうちに最新の野球ゲームを遊んでいただきたい。そしてソニーの他のゲームもゲーパスにきたら…なんて妄想があります。ゲーパスはすご素晴らしい。


*1 もしくはOptimizedの有無
*2 XBOX ONE版とXBOX Series版に分かれている
*3 pdf、ファイルリンクはこちら
*4 要するに古い感覚を持ったままプレイした感想なので、現在の特に国内の野球ゲームはどうかというのは考慮しない
*5 予測入力は絶対ではない
*6 RTTSだけかも
*7 RTTSからSETTINGSに入った場合は自身の役割によってPITCHINGが最初に表示されたりBATTINGが最初に表示されるかもしれません
*8 Beginner←→Rookieをいったりきたり
*9 自分はそうでもないですがPlate Coverage Indicatorにこだわりを持つ人もいるようです
*10 打撃結果への悪影響

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